※本編は、ご好評をいただきました(↓)の記事の続編になります。
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本編では、「トレーラーハウス」の最近の設置事例や、弊社担当が立ち会った実際の設置現場についてご紹介させていただきます。
トレーラーハウスってどんなもの?
トレーラーハウスは、英語では「パークトレーラー」と呼ばれ(「トレーラーハウス」は和製英語です)、一般に、牽引車によって牽引され外観が通常の家に類似したものをいいます。
「被牽引車(動力を持たない車両)」として、随時且つ任意に移動できる様に設置を行うことで、建築基準法及び消防法などの規制外となるメリットがあります。
また、市街化調整区域、国定公園内・各条例設定地域などの建築不可地域にも行政協議により設置が可能です。
更に、災害発生時に被災地まで運搬することにより、仮設住宅としても使用可能です。米国では80年以上前から、住宅としての利用に留まらず、台風等の被災地における仮設住宅として利用されています。
日本においても、2018年の西日本豪雨の際に甚大な被害が生じた岡山県倉敷市が、日本で初めて災害救助法に基づく応急仮設住宅としてトレーラーハウスを活用しています。
日本では、主に以下のような実需に利用されております(なお、地域によっては、設置の際に行政協議が必要となることがあります)。
・事務所 (調整区域での利用も可)
・店舗 (市街化・調整区域問わず)
・宿泊施設 (グランピング施設など)
また、ここ最近では、コロナウィルス感染予防策として、トレーラーハウスを活用した宿泊施設をまとめて借り上げて、一部屋ずつ独立したテレワーク施設として利用する企業も出てきています。
トレーラーハウスの購入の際には、不動産のように適格担保物件として取扱いが出来ない金融機関が多い一方で、トレーラーハウスの法定耐用年数が住宅よりも大幅に短い特徴を活かし、減価償却に目を付けた投資家からの資金が流入しています。
トレーラーハウスの設置現場レポート
トレーラーハウスを目的地まで運搬する方法は、トレーラーハウスの状態に応じて、2通りあります。
①トレーラーハウスに車輪が付いている状態の場合
国土交通省から特殊車両としての通行許可を取得したうえで、夜中から朝方にかけて牽引により運搬します。
②トレーラーハウスに車輪が付いていない状態の場合
運搬用トラックの荷台に載せて運搬します。
下の写真は②の方法でトレーラーハウスを現地まで運搬した後に、クレーン車で吊り上げて、設置箇所まで運ぶ作業です。
下の写真は、クレーン車でトレーラーハウスを吊ったままの状態で、トレーラーハウスをシャーシ(車台)に載せて、水平に保つように調整している作業です。写真中央に写っている三角の金属は三角ジャッキと呼ばれるもので、トレーラーハウスを固定し、揺れを防ぐ為のものです。
下の写真は、シャーシにトレーラーハウスを設置後、運搬時にはコンテナの内部に収納されているもう一つのコンテナをスライドアウトしている作業です。このタイプのトレーラーハウスの床面積は、一般のコンテナの約2倍となります。
写真のトレーラーハウスは全長12mで、スライドアウト後の幅は4.5m(搬入時2.5m)となるタイプであり、飲食店等、広さを確保したい方に最適なタイプです。
下の写真は、スライドアウトが完了した状況です。
この日は曇りで問題ありませんでしたが、スライド式は養生作業が必要になる為、雨の日は工事ができません。
この後の作業としては、水道工事や電気工事といったインフラ関係の工事及び、内装工事を行います。現地にトレーラーハウスが運搬されてから1週間程度で使用できます。
トレーラーハウスの販売にご興味ありませんか?
今回はトレーラーハウスの最近活用事例や実際の設置現場についてご紹介させていただきました。
弊社では以下のようなサービスを提供しております。
■弊社と取引実績があるトレーラーハウスの製造・販売会社のご紹介
■投資用案件のご紹介
■導入に際しての資金調達のご提案
なお、弊社では車輪が付いていないコンテナを利用したコンテナホテルへの投資をしております。
LIFULL Social Funding、デベロップが開発したコンテナホテル「HOTEL R9 The Yard矢板」を取得
今回はトレーラーハウスの特集記事でしたが、コンテナハウス等への投資機会もご紹介しております。
まずは一度、お気軽にお問い合わせください!!